原点の話

こんにちは。竹田です。

資金調達完了から2週間。ひたすらチームづくりと新しいサービスの詳細を詰めることに時間と頭を使っています。少しずつその辺りが実を結んで、4月からはさらにパワーアップしたチーム体制にできそうです。

色々な人と話す中で、やっぱり改めて明確にしておかないといけないのが、「自分はいったい何を成し遂げたいのか?」という話です。

自分自身の仕事における最大にして唯一のテーマは、

適材適所を世界中で実現する

ということです。
この適材適所は、社会人になる前から常に自分の頭と心から離れない、最大重要のキーワードです。

英語では「Right people, right place, right time.」と言うようで、英語の方がその概念に近いイメージです。

創業の原点というより、私自身の一人の社会人としての原点は、この「適材適所」に行き着きますし、NOBORDERの今後を考えるうえで、この原点はすべての起点になっていくことは間違いありません。

当初は採用とか働く、といった領域がフォーカスしたいテーマでしたが、ここからは、「チームづくり」や「組み合わせ」に概念を広げ、また「材」についても、「人」だけではなく、「技術」「資金」「アイデア」「経験」といった経営資源そのものを対象にしたいと考えています。

ビジネスには常に5W1H(What,Who,When,Where,Why,How)が必要ですが、その中でも最も抽象的でありながら、情熱や困難に打ち勝つエネルギーにつながる「Why」を大事にして、NOBORDERはチームや事業を形にしていきます。

何を、どうやるのか?という話ももちろん重要なので次回以降このブログにも記していきますが、まずは私の原点について書きたいと思います。

なぜ適材適所か

ここからは、ちょっと長くなりますが私自身の生い立ちを話すことになります。
特筆、いま私やNOBORDERに関わりがない人、聞いたことがあるという人は読み飛ばして下さい。

一方で、これから関わることになるかもしれない人、関わろうか迷っている人には、この原点を理解しておいてもらいたいので、一読しておいてください。

私は1979年にいわゆる婚外子として生まれ、シングルマザーの元で育ちました。
思いの原点は、その生い立ちと環境に根ざしています。

母親はもともと神戸出身ですが、肉親が早死して幼少期から親類の家を転々としていたようで、学力はトップレベルだったものの経済的事情から高校に行けず中卒の身で二十歳で東京に出てきました。

私を40歳の時に生んでいるので、東京に出てきてからの20年も色々と大変だったこともあったろうと思いますが、私を産んでから成人するまでの20年も、もっと大変だったと思います。

今も母子家庭の家計状況が深刻なケースも多くニュースになることもありますが、私が幼少時代を過ごした1980年代後半〜1990年代前半の頃は、今のように「シングルマザー」というような言葉もなく、ひとり親の子育て事情は今よりももっと過酷なものだったと思います。

また、何より「中卒」「女性」というバックグラウンドだったためか、仕事に関してはかなり苦労していた姿を目の当たりにしていました。

朝4時起きで近くのホテルで清掃のパートをして、朝一度帰って私を幼稚園や小学校にやり、昼間はビル清掃などのパートをいくつか掛け持ちして、夕方にまた一度家に戻って私の夕食を準備し、夜は当時虎ノ門や小石川界隈にあった料亭の中居として働き、24時頃に帰ってくるという生活でした。

およそ「キャリア」という言葉とは程遠い、必死で生きるために働く日々だったと思います。今思えばあの時母親はすでに40代後半〜50代前半のタイミングでしたし、子育ても並行していたわけで、その苦労を思うと頭が下がります。

私が中学に入る頃には日本はバブルが崩壊。
稼ぎ頭だった料亭の仕事は激減(というか消滅)、かろうじて朝のホテル清掃と、昼は日雇いに近いチラシポスティングなどをして生計をつないでいました。

母親は、いつも「自分に学歴さえあれば」「男に生まれていれば」とこぼしていました。おそらく、彼女は彼女なりに、自分の能力を活かしきれない社会の構造に不満や不公平を感じていたと思います。

 

小学校高学年の頃からなんとなく「世の中の構造」的なものが感じ取れるようになってきて、真っ先に思い浮かんでいたのが、「自分の母親は決して能力が劣るわけではないし、体力もあって機転も利くように思うが、なぜそれ以外の要素が重視されてしまうのか?」ということでした。

性別や学歴にとらわれず、本質的な能力が重視される世の中になれば、もっと社会は良くなるのではないか、という考えがぼんやりと形成され始めたのが、中学生の頃くらいでした。

この思いは20年たった今も変わっていませんし、むしろ今の社会を見ているとより強くなっています。

ここまでが、私個人の人間としての原点の話です。

で、どうするのか?

もともとの適材適所への思いをベースにしながら、それを実現する土台となるものは何かと考えたとき、「法人が持つ経営課題やアイデア、個人のスキルや意思が構造化され、適切なタイミングで、精度高く結びつくことができるマッチングエンジン」だと考えています。

日本だけを見ていると人口が減っていますが、世界的には人口は増え続けており、いかに世界中の人たちと適切なチームを組んで挑戦できるかが重要な要因となる日が必ず来ると思っています。

また日本国内を見ても、従来の職務経歴書だけでは読み取れない、多種多様な経験を持ち、また多種多様な志向を持った人は増えていきます。

そういった時代において、雇用形態は問わず、適切なタイミングで適切なチームを組める企業だけが生き残ることができるでしょうし、個人にとっても、自らの志向や経験を活かせるチーム探しをもっと柔軟に、日常的にできる時代になるべきだと思います。

立ち上げを進めているTeamFinderというサービスは、そのインフラとなるべきものに育てて行こうと考えています。

いま、β版リリースに向けてプロトタイピングと開発チームの立ち上げを進めています。

・シード資金
・UI/UXを一緒に創ってくれる人
・セールスとマーケを任せられる人
・企画と作成中のプロトタイプ
・アドバイザリーボードの方々
・とにかく副業でも手伝いたいと言ってくれてる人

が揃いつつあって、

・一緒にユーザー価値や仕様を考えつつ開発をリードするCTO

が一緒にやってくれるかどうかこの週末でわかるはず、という状況です。

結局最後はチーム集めのリクルーティング告知になっちゃうのですが、いまこういうタイミングだからこそ楽しめる要素がふんだんにあると思うので、ぜひ少しでも気になったら、ぜひ形式にこだわらず、チームの一員になって欲しいと思っています。